ご飯として食卓を彩るパン 多久工房

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空気がしゃきんとする山の上。 工房兼店舗で、主食として食べたくなるパンを作っています。

一口かじれば分かる、まじめなパン

南山方(みなみやまがた)。気温が二度ほど低くなる山のてっぺんにあります。

ハード系ライ麦パン。保存剤・柔軟保持剤等の食品添加物一切なし。 大粒のいちぢくの果肉がたっぷり入って、かじると甘酸っぱい香りが口中に広がります。 噛めば噛むほど味がしみわたります。 店長の多久さんは、子どもが好きそうな甘くて柔らかいパンは、イベントや依頼がない限りあまり作らないそうです。 いちぢくパンをかじり、この味は…多久さんてパンが心底好きなんだなぁと思いました。 ごはんが主食の人にもぜひ食べてみてほしいです。 なぜなら、食べごたえ、腹持ち、おかずがすすむこの感じ。 ご飯として、パンを食べてほしいという多久さんの思いが伝わってくる一品だからです。

町内ですっかり有名なパン屋となり、5周年を迎えました

2012年オープン。 ご主人と、それから多久さんにそっくりな妹さんも一緒に働いています。

聞けば妹さんも、中学生の頃には自宅でパンを焼くのがブームだったりしてやっぱりお料理を作るのが好きなんだそうです。 工房では、仲良し姉妹の様子がうかがえました。

釜や冷蔵庫等設備に立派なものがたくさんありましたが、町の施策である起業家補助金等を駆使して全て行政や民間からの借り物だそうです。 パン屋を一からやろうとすると、資金が数千万円かかる世界と聞いたことがあります。 しかしこの建物は、5年更新で民間会社が貸してくれる制度があるとのこと。 以前やってらした方が高齢で引退する、さあどうしましょうとなった時に タイミングよく多久さんと出会ったそうです。 初期費用はかなり抑えられたとか!

今年、5年の節目となりますが契約も更新して第2クールに突入、順調です。 もともとはご主人がやりたかったというパン工房。 備前焼作家の肩書きも持つ多忙なご主人は、多久さんに夢を託すそうです。 新婚当初、それまで激務だった雇われパン屋さんをやめて、ゆっくりパートでもできればいいな、くらいに構えていた多久さんは、 自分たちで全部やることにはじめは迷いもあったそうですが、 気がついたら社長になってるわ、生地づくりも配達も全部やってるわ、いつのまにか大黒柱談。 パンの神様に選ばれし多久さん。 

きらりと光るワーママをここにも発見

小さいお子さんを山の麓の園に送り迎えしながら、自分は山の上での勤務。 「お熱です」と、園から呼び出しがあれば山を転がり降りなければなりません。 そして配達も、卸先の道の駅やらJA農協やら行ったり来たり。 よほど積もらない限り雪のチラつく日も、凍結する日も、うだるような暑い日も、パンを作りに山を登るのですから 過酷さは想像以上です。

取材中、ママトークになったのですが、和気町って実は広い。山の上にも人はいる。 和気の町民として、駅周辺の住民以外の人口の声も、もっと届いてほしいとつぶやいていました。 町にはまだまだ課題もたくさんあるよね、ママ達が活躍の場を増やすためによりよくする余地があるよね、と。 同感。このすてきな町を守るために、その意識を持つ人がひとりでも多い方がいい。   ママとして、職人として、これからもますます輝き続けてほしいです。     

お店の詳しい情報は、下記のリンクからご覧いただけます。

 店舗の詳細情報

基本情報

営業時間 9:00〜16:00
営業日 土曜・日曜・祝日が店舗営業
(JA、Aコープ、雲海に卸売りあり)
※路面凍結のため冬期は店舗販売はお休み。
 詳しくは直接店舗へご確認ください。
おすすめメニュー ライ麦パン/パンプキンブレッド/アップルパイ/食パン
電話 0869-88-1488
住所 岡山県和気郡和気町南山方144−15

 お店までのルート

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